発達障害が分かったけど特性を自分の一部だと思えた19歳女性の話|自分を責めすぎないでね

今回は19歳でADHDと診断された女性のお話をご紹介します

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きっかけは不眠で通い始めたメンタルクリニックで・・

16歳ごろに不眠で通い始めたメンタルクリニックが発達障害を専門としていました。

患者の閲覧用に置いてあった製薬会社のADHDのパンフレットを見て、チェック項目に当てはまることから発達障害の疑いは持っており、
主治医ともそのような話をしていたが確定診断はされなかったです。

19歳になっても確定診断はなされていなかったが、フィードバックに「自閉傾向あり」との文言があったため、
メンタルクリニックの主治医による診察や幼少期についての聞き取りを受けた結果、ASDとの確定診断がなされました。

ややショックではありましたが主治医や支援スタッフなど、周りに発達障害についてきちんと知識を持ちながら、いい意味で前向きに明るく発達障害を捉える人たちがいたため、徐々に自分でも気にしなくなりショックはなくなりました

その後経過をみる中でADHDの確定診断もなされました。
家族は放任のような形で私のことには興味がなく、発達障害の知識も全くなかったため伝えることはしませんでした。

自立支援医療、障害者手帳を申請

自立支援医療は16歳でクリニックに通い始めた時点でソーシャルワーカーの勧めで申請しており、発達障害発覚時はすでに受給者証を取得済でした。

手帳は当時は取得しなかったが、発覚の2年後に進学時の配慮を求めるために申請し、それと同時期に自閉症群も対象となる県の医療費助成制度(すべての医療機関で自己負担が0になる)も申請し、受給者証を取得しました。

病院自体はもともと一人で受診していました。

申請時の手続きには担当のソーシャルワーカーが必要なものを教えてくれたり、窓口での申請に同行してくれたこと、また窓口の職員も皆親切だったのでスムーズに手続きを終えられました。

クリニックの医師、スタッフの発達障害のとらえ方が明るく前向きであった上、理解も深かったのでそういった意味で辛いことは全くなかったです。

家族には伝えてないが、友人にはカミングアウト

家族は発達障害の知識すらなく、私に興味がなかったため言う必要を感じず言ってないです。

友人等には相手にもよるが軽いノリで話してみることがあります。
「あまりよく知らないんだけれどそれはどんなものなの?」と聞かれたり、
特性などについてアバウトだが説明すると、「勉強になった、ありがとう」と感謝されることが多いです。

また、自分の特性を話したことで、あいまいな言い方をしないように気を付けるねと配慮をしてくれる人もいます。

定型発達の人でも、このような特性を持つ人がいると知っているだけで感じ方が変わることもあるだろうし、単なる豆知識レベルでも勉強になったと言ってもらえるのはうれしく思います。
配慮に関しては感謝しかありません。

また、現在の職場は診断してもらったクリニックのため、職場の人たちは私の発達障害についてほぼ全員知っているが、皆さん普通に接してくださっています。
*業務上私のカルテを見ることもあるので

その後の生活に特に変わりはない

生活に特に変化はなかったが、日々のやりづらさなどに対し、これは特性なんだなと自分で理解することができ、精神的に楽になりました。

また、こういう特性だと理解することで、それに対しての対処対策を考えやすくなりました。

ADHDに関しては薬物療法も始めたため、以前よりかはましにはなっているが薬の合う合わないがありまだ最適解は模索中です。

大切なのは、自分自身(の特性)を理解して対処を考えていくこと

指示を理解できないことや集中できないことがあったりするが、それは特性によるところも大きいから自分を責めすぎる必要はないと感じます。

理解して対処を考えていけるようになれれば、
発達障害はもっと明るくとらえることもできるし、それによって人一倍疲れることもあるのは事実だが、生きていけないわけではないです。

発達障害を持つ方へ

発達障害が発覚してショックを受けた方は多いと思います。

もちろん、それぞれの特性によって困ることや人より時間がかかること、できないことや困難を伴うこともあるはずで、それを簡単に「それは個性だよ」とか「前向きにとらえればいい」「それも自分だから認めよう」と言うのは私は好きではありません。

いきなり認められなくても問題はなくて、大切なのは障害であるとかないとかに関係なく、自分の特徴(特性)をきちんと理解した上でそれにどう対応すればいいのか、日々の生活の中でどんな工夫をすればいいかを見つけることだと私は思っています。

自分だけで思いつかないならば、家族でも、友人でも、パートナーでもネットでもいいので、何かいいアイデアはないだろうかと聞いてみるのもいいかもしれません。

そんな対処や工夫の中に薬物療法などの医療があることもあるし、医療や福祉の関係の方はそういった工夫に詳しい人も多かったりするので、どんなこともそうですが、適宜色んな人や機関や制度の力を借りる選択肢を頭の片隅にでも置いておくといいんじゃないかと思います。

少しでも困難さや困りごとが軽くなって、生きやすくなりますように。

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