今回は25歳、事務の女性がADHDと診断されるお話です

発達障害がわかった原因はどんなものだったんですか?

先輩から発達障害かもと指摘がありました
私は個人医院で事務の仕事を行っていたのですが、
レセプト計算でのニアミス、電話応対や雑事の不手際が多くあり、
そういった諸々のミスに対して叱られることが毎日でした。
あまりにも多かったこともあって、元々知識があったらしい看護師の先輩から
「あまりにミスが多いのは発達障害のせいではないか」と指摘されました。
学生時代に心理学・精神医学の勉強をしており、発達障害のことも勉強していました。
ですがその時には気付くことはありませんでした。
先輩に指摘された後に改めて大人の発達障害の書籍を読んで、自分に思い当たることがいくつかあったので、病院へ診察に行くことに決めました。

病院はどんな感じでしたか?
成人発達障害の診察を行っている個人医院を近所に見つけたため、診断を受けに行きました。
病院への初診は一人で行き、先生にじっくりと話を聞いていただくことができました。
自分の中で腑に落ちない部分がすっとした部分があり、その後診断を受ける内に
「就職のことも考え手帳の申請をした方が良い」と言われたこともあり、精神障害者手帳の申請を行いました。
最終的には先生の力添えもあり、手帳の申請は問題なく行うことができました。

他の人にカミングアウトはしましたか?

家族や親しい友人にだけ話しました
家族や親しい友人にはカミングアウトしていますが、
近隣の人や当時存命の祖母(現在は他界)にはカミングアウトをしませんでした。
母親は昔から「育てにくい」と思っていたこともあってか比較的スムーズに納得してくれ、以降は医師の診断に共に行ってくれたり、関連書籍を読んで一緒に勉強してくれたりしています。

診断前後の生活はどうでしたか?

支援を受けることを検討しています
その後は就労移行支援なども使うものの、現状定職に就いている形ではなくクラウドソージングと障害年金の取得で細々と生活しています。
現状が良いとは言いにくいので改めて支援を受けることも検討している状態です。
金銭面は芳しくありませんが、精神面は発覚前と比べて随分とゆとりが出てきたように思い、
それまでは「早く定職に就かなくては」と焦っていたのですが、
今は「既に周回遅れかもしれないけど、それならそれなりのペースで安定性を確保しよう」
と思えるようになってきました。

過去の自分や、他の障害者の方に伝えたいことはありますか?

先送りしてゆっくり休んでも大丈夫です
過去の自分へのアドバイス
まずは休日にストレス発散で出かけるのはやめた方がいいと言います。
人混みや騒音はストレスな上、小さな音や光などストレッサーが多くあるので、できれば家の中で趣味のことをたっぷり楽しむ方が良いです。
また、発覚前は精神的にどうしても「自分はだめな人間だ」「もう死んでしまいたい」と思ってしまっていたので、「死ぬのはいつでもできるから、とりあえず先送りしてゆっくり休んでみなさい」と言いたいです。
自分に自信が持てないところも多々あったのですが、
自信を持とうとするのではなく否定することをやめるところからですね。
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