40過ぎのASD男が手帳取得して辛い状況から抜け出せた話|一般就労が辛い方は早めの受診を

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今回は43歳の男性がASDが発覚し、辛い一般就労から抜け出す話をご紹介します

 

発達障害がわかった原因はどんなものだったんですか

会社での違和感からですね

私は、山間の小さい町にある、電線の加工組立工場で働いていました。
作業のスピードが皆より明らかに遅いし、数年たっても速くはならなかったし、作業ミスも多かったです。

初めての作業の説明を聞いて、その時は、分かったと思い、作業を始めるんですが、
疑問点が分かるまでにかなり日数が掛かってしまってその時に質問をしたくても、
「何で今頃になってそんなことを聞いてくるのか?」のような雰囲気になっていて、聞くことすらできず・・・

不安を抱えたまま作業を続ける羽目になり、結果、大きなミスをやらかすという悪循環になっていました。

以前勤めていた、金型の工場でも、同様の状態だったが、その当時はまだその原因が自分の生まれつきの性質であるという疑いには至りませんでした。

遅刻の常習が治らないのをきっかけに、心療内科を受診しました。
33歳頃でした。
それが発達障害と気がつくきっかけになったと思います。

診断が下りて直ぐに手帳の申請をして、3級の手帳を取得。
自立支援の申請はしてないです。

病院には母親と一緒に行きました(幼少期の説明が必要だったため)。

手帳の申請は初めてだったが上手くいきました。

障害者福祉に頼ることに掛けていたので、診断や手帳が下りなかったら?と思うととても不安でした
(手帳取得するしか、辛い状況から抜け出す方法を思いつかなかった)

他の人にカミングアウトはしましたか?

家族にだけカミングアウトしました

友人がいません。

反応は芯から納得は出来ない感じではあったが、何度も説明しているうちに「そうなのね」みたいな風にはなりました。

いまでも、完全に納得はしていない模様。
(当事者ではないので当たり前ですが)

診断後の生活はどうでしたか?

福祉サービスの多い近県の街に移住し、一人暮らしをはじめました

障害年金と就労継続支援A型の給料で生活を送っています。

発覚前と比べて状況はとても改善されました。
何より、自分の努力不足で、今まで上手く行かなかった訳じゃないというのが大きいです。

辛い職場に勤めなくてよくなったのも非常に良いです。
年金は更新が必要なのが不安なのと、A型は事業所の経営が不安定なところが不安ではあります。

過去の自分や、他の障害者の方に伝えたいことはありますか?

一般就労が辛いと感じる方は、早めに医療機関を受診してください

何年経っても明らかに周りと比べて、仕事出来ないなと感じた時点で、なんらかの異常を疑うべきではありました。

関連して、病院嫌いなことが発覚を遅らせてしまった遠因だと思うので、こまめに病院に行くべきでした。
*但し、発達障害関連の医療体制は近年になって急速に増えてきたため、自分の場合は早期に見つかっても、受けられる福祉サービスが殆どなかった可能性があったのではあるので、結果的には遅れて良かったとも思う

他の発達障害を疑われる方へ
今現在は昔に比べれば福祉サービスが多様になっています。
一般就労が辛いと感じる方は早めに医療機関に受診するのが良いと思います

 

最後に

いかがだったでしょうか。

就労で非常に苦労されていたのがわかりますね。
おっしゃられる通り、早めの医療機関受診は肝要だと感じます。

体験談をお伝えいただき、ありがとうございました。

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